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モディファイ、RSSフィード生成ツールなどの正式版を有償公開


　モディファイは19日、RSSフィード生成ツールなどのアプリケーション群をSaaSモデルで提供する有料サービス「MODIPHI APPS」を提供開始した。機能により価格の異なる3つのエディションを用意しており、「Standard Edition」が月額5,250円、「Gold Edition」が月額52,500円、「Platinum Edition」が126,000円。主に法人向け製品となるが、個人や公共機関向けには無料プランもある。

　MODIPHI APPSは、2007年5月からベータ版として試験運用していた「MODIPHI.COM」の正式サービス。これまでは、RSSフィード生成機能およびフィードリーダー機能を1ツールとして無償で提供していたが、正式版では、「READER」「FeedMS」「Widgets」「FeedMetrix」などのアプリケーション群として有償で提供する。エディションにより、ファイルストレージ（1GB～100GB）や、WebサイトからRSSを生成できる数（5～100）が異なる。


スタートページのログイン後画面
　機能が個別のアプリケーションになったことで、ログインはアプリケーションごとに行なえる。一度ログインすれば、他のアプリケーションもそのまま利用できる。ログイン後の画面では、契約しているプランや、RSSフィードの取得数・発行数、ディスク容量などが確認できる。

　READERは、Ajaxベースのフィードリーダー。情報のジャンルごとに「プレイリスト」を作成して、RSSフィードを登録する。詳しい内容を確認する際に、記事タイトルをクリックすると、ビュー画面横から詳細ウィンドウが開く点が特徴だ。全文検索機能やアーカイブ保存なども可能なほか、ドラッグ＆ドロップ操作に対応する。基本的には、ベータ版と同じだが、正式版ではRSSフィードにより収集した記事の一覧性を高めたという。

　FeedMSは、RSSフィードの生成・管理を行なうアプリケーション。フィード作成では、「外部RSSから作成」「Webサイトから作成」のほか、新規にRSSフィードのみを生成できる「RSSを作成」を用意する。RSSフィードには1件ごとに個別のURLが与えられる。正式版では、作成したフィードからHTMLを生成して、ブログのように公開することが可能となった。将来的には、クライアントに応じて、ページのデザインなどもカスタマイズできるようにするという。

　正式版から追加されたWidgetsベータ版は、収集・作成したRSSフィードをブログツールなどのかたちで外部に公開するためのアプリケーション。RSSフィードの登録アイコンも作成できる。また、任意のRSSフィードを登録し、詳細を小窓で開ける「ブックマークレット」を生成する機能や、RSSフィードで取得した内容をブログなどに貼り付けられるHTMLコード生成機能を用意する。このほか、FeedMetrixベータ版では、発行したRSSフィードの購読数などを測定できる。


READER FeedMS Widgetsベータ版

　モディファイの小川浩CEO兼クリエイティブディレクターは、MODIPHI APPSについて、「RSSフィードを活用するためのアプリケーションスイート」と説明する。「競合は『Movable Type（MT）』だと思っているが、MTはWebサイトのCMSであり、MODIPHIはWebデータのCMSである点が違う」と述べた。Web上の情報を集めてまとめるという意味では「Google」の考えにも近いが、「我々は主に法人向け」とコメントした。

　また、官公庁や地方自治体、大学のRSSフィード活用を促進するため、「Public Edition」「Eeducation Edition」を無償提供する。これらはファイルストレージ20GBで、ドメインマッピングも可能だ。このほか、無償の個人向けも用意。ファイルストレージは100MBで、ドメインマッピングは不可。HTMLから作成できるRSS数は1件のみ。メインの法人向けには、年間100社の導入を目指す。今後は、RSSリーダーの携帯電話対応を検討する。


モディファイの小川浩CEO兼クリエイティブディレクター MODIPHI APPSのアーキテクチャ MODIPHIの概念
関連情報

■URL
　 MODIPHI APPS
　 http://www.modiphi.com/home/index.html

■関連記事
・ RSSフィード共有サービス「modiphi」リニューアル、購読機能強化など（2007/10/15）


（ 野津 誠 ）
2008/05/19 18:24

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