米Googleは19日、同社が運営するGoogleコンテンツネットワーク上に、Google以外のサードパーティによる広告の表示を可能にしたと発表した。このサービスは現在、北米の英語による広告が対象。また、画像やFlashによる広告に限定されており、テキスト広告は依然としてAdSense広告に限定されている。
広告を表示できるサードパーティは、Googleの提示するポリシーと、コンテンツの基準やフォーマットを守れることを証明した企業でなければならない。現在のところ、この条件を満たしているサードパーティ企業として、広告代理店のDoubleClick Rich Media、Eyeblaster、EyeWonder、Interpolls、PointRoll、Unicast、広告配信業者としてDoubleClickとMediaplexが挙げられている。
Googleのこの決定は、AdWords広告だけでなく、他の広告をも使用する広告主が、より効率的なインターネット広告キャンペーンを展開するために要望していたものだ。これによって広告主や代理店は、AdWords広告だけでなく、サードパーティの広告をキャンペーンに利用して、より効果的にキャンペーン効率を分析することができる。
このパフォーマンスを計測するためのサードパーティとしては、Dynamic Logic、IAG Research、InsightExpress、Factor TGが認定企業となっている。
Googleは将来的に英語以外の言語でも同様のサービスを提供したい考えだ。
Googleは、インターネット広告を独占するのではなく、サードパーティと共存しながら、最適な広告キャンペーンを展開できるソリューションを提供することを目指しているようだ。最近では3月に、広告表示スペースを最大限生かすためのWebサイト管理者向け広告管理ツール「Google Ad Manager」のベータ版を公開している。
関連情報
■URL
Google公式ブログの該当記事(英文)
http://googleblog.blogspot.com/2008/05/opening-our-content-network-to-third.html
Google AdSense公式ブログの該当記事(英文)
http://adsense.blogspot.com/2008/05/introducing-third-party-ads-on-google.html
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・ 米Google、Web広告在庫管理サービス「Google Ad Manager」ベータテスト(2008/03/14)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/05/20 11:05
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