米連邦捜査局(FBI)は20日、中国で四川大地震が発生して以降、募金と称した詐欺メールが急増していて、ユーザーに対して注意を呼びかけるよう警告した。
FBIによれば、詐欺メールの中には大口の寄付者には旅行をプレゼントするといったものや、正規団体のロゴを勝手に使用し、寄付を募るものもあるという。
FBIでは、米国同時多発テロや、ハリケーン・カトリーナ、ハリケーン・リタ、ミネアポリスの道路橋崩壊事故、バージニア州の銃乱射事件など、大規模な災害や大きな事件の発生後には、必ずこうした詐欺メールが出回っていると警告。FBIでは、こうしたメールによる寄付の依頼を簡単に信用してはいけないとして、返信や、文中のリンクのクリック、添付ファイルを開いたりしないよう警告している。
また、セキュリティ企業のSophosも21日、四川大地震のニュースを装った文面のメールとともに送りつけられるトロイの木馬「Troj/MalDoc-Fam」を確認したとして、警告している。メールでは四川大地震のニュースを装い、詳細について添付のWordファイルを確認してほしいとしているが、実際にこのWordファイルを開くと脆弱性を悪用して、マルウェアをユーザーのPCにインストールしようとするという。
関連情報
■URL
FBIによるニュースリリース(英文)
http://www.fbi.gov/pressrel/pressrel08/escam052008.htm
Sophosによるニュースリリース(英文)
http://www.sophos.com/pressoffice/news/articles/2008/05/quake.html
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( 三柳英樹 )
2008/05/23 14:32
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