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iPhone 3G
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米Appleは9日、新世代iPhoneとなる「iPhone 3G」を発表した。日本を含む22カ国で7月11日に発売し、年末までには70カ国以上で利用できるようになる予定だ。
iPhone 3Gは、クアドバンドGSM、トライバンドHSDPA、Wi-Fi(IEEE 802.11b/g)、Bluetooth 2.0+EDRを内蔵。Wi-Fi、3G、EDGEの3つのネットワークを自動的に切り換えながら、最適なダウンロードスピードを実現する。また、マルチタスク機能を備え、音声通話を行ないながら、Webブラウズや地図表示、メールチェックなどを行なうことができる。
連続通話時間は3Gで最大5時間、2Gで最大10時間。連続待ち受け時間は最大350時間。インターネット利用は3Gで最大4時間、Wi-Fiで最大6時間。ビデオ再生は最大6時間、オーディオ再生は最大24時間だ。サイズは、115.5×62.1×12.3mm(縦×横×厚さ)と、iPhoneに比べて薄くなった。重量は133g。ディスプレイは対角サイズが3.5インチで、解像度は480×320ピクセル。さらにGPS、2.0メガピクセルカメラ、加速度計を内蔵している。
iPhone 3Gでは、新しい「App Store」が利用できる。これは、iPhone用のネイティブアプリケーションをダウンロードできるオンラインストアだ。アプリケーションは無料・有料のものがあり、ジャンルもビジネスアプリケーションからゲーム、ニュース、スポーツなど多岐にわたる。さまざまなアプリケーションが発表されたが、その中には米Six Apartによるブログアプリケーションや、米eBayによるオークション専用アプリケーションもある。
さらに企業向けの機能も搭載された。iPhone 3Gでは、Microsoft Exchange ActiveSyncをサポートしているため、メールや連絡先、カレンダー情報をシンクロできる。また、Cisco IPsec VPNをサポートし、企業ネットワークへの接続を暗号化できる。
iPhone 3Gとともに発表された新ファームウェア「iPhone 2.0」は、7月11日から無料ソフトウェアアップデートとして提供され、後日、既存のiPhone利用者にも提供される。これには「iTunes 7.7」が必要とAppleでは説明しているが、現在、iTunes 7.7は発表されておらず、その新機能の詳細については今のところ明らかにされていない。
iPhone 3Gは、日本ではソフトバンクモバイルが販売することがすでに明らかになっており、iPhone 3Gの発表に合わせてソフトバンクモバイルとアップルによる報道文も出されている。しかし、この発表文では、発売日が7月11日であること以外、販売価格などの詳細は明らかにされなかった。
米国では、AT&TがiPhone 3Gを7月11日に発売する。同社の発表によれば、3Gによる最大ダウンロード速度は1.4Mbpsで、約350都市で3Gサービスを提供する。8GBモデルが199ドル、16GBモデルが299ドルで、2年契約が必要となる。また、企業向けの直接販売も行なうとしている。
関連情報
■URL
製品概要
http://www.apple.com/jp/iphone/
「iPhone 3G」のニュースリリース
http://www.apple.com/jp/news/2008/jun/10iphone.html
ソフトバンクモバイルとアップルによるニュースリリース
http://www.apple.com/jp/news/2008/jun/10softbank.html
AppleとAT&Tによるニュースリリース(英文)
http://www.apple.com/pr/library/2008/06/09att.html
■関連記事
・ ソフトバンク、「iPhone」を年内に発売へ(2008/06/04)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/06/10 10:40
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