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家電業界サイトの総利用時間が4割増、利用者数は横ばい


 ネットレイティングスは、各産業の企業サイトの利用状況を紹介する「産業別Webレポート」の提供を開始した。第1弾として、家電業界と旅行業界のレポートを10日に発売した。

 家電業界のレポートによると、東芝やシャープ、松下電器産業などを含む家電業界の企業サイト利用者は、4月現在でインターネット利用者全体の57%と過半数に上るという。しかし、近年では新商品発売による利用者数の一時的な伸びは見られるものの、年間を通じては横ばい傾向にあるとしている。

 その一方で、総利用時間は顕著に増加し、レポート対象サイトの総利用時間は、対前年同月比で39%増だった。総利用時間の対前年同月比をメーカー別に見ると、シャープが158.1%と大きな伸びを示したほか、松下電器産業が52.1%増、パイオニアが42.8%増、東芝が28.3%増。これに対して、三菱電機は16.5%減、ソニーは13.9%減と減少した。

 ネットレイティングスでは、ユーザーが閲覧するコンテンツの内訳まではデータを採集していないが、総利用時間数が伸びた理由については、「家電購入時にサイトで情報収集するユーザーが増えているため」と分析する。また、総利用時間数が増える傾向は、昨今のインターネット利用者の視聴行動の変化と相似していると指摘。企業サイトや商品情報提供サイトでも利用者数、ページビュー数の基本指標とともに、利用時間や利用頻度の指標による利用状況の分析が重要になってきているとしている。


家電メーカーサイトの利用者数推移(2007年4月~2008年4月)

 このほか、旅行業界のレポートによると、JTBやJAL、楽天トラベルなどを含む旅行業界の企業サイト利用者は、4月現在でインターネット利用者全体の53%と、家電業界と同様に過半数に達した。ただし、各サイトの利用状況では、利用者数の伸びが鈍化するとともに、利用時間についても各社減少傾向にあった。「原油高の影響により旅行を控えた利用者がいる可能性が考えられる」(ネットレイティングス)。

 各レポートの価格は、冊子のみが420,000円、冊子とCD-ROMのセットが525,000円。レポートでは、Nielsen Onlineが提供するインターネット視聴率「NetView」、オンライン広告統計レポート「AdRelevance」のデータを使用している。


旅行関連サイトの利用者数推移(2007年4月~2008年4月)

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.netratings.co.jp/New_news/News06102008.htm

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( 増田 覚 )
2008/06/10 14:36

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