米Adobe Systemsは23日、「Adobe Reader」および「Acrobat」の最新版(バージョン8.1.2)にも影響のある脆弱性が発見され、既に攻撃も確認されているとして、修正パッチを公開した。脆弱性はWindows版、Mac版ともに影響があり、Adobeでは全ユーザーに対してアップデートを推奨している。
Adobeのセキュリティアドバイザリーによれば、Adobe ReaderおよびAcrobatにおいて、ドキュメント中のJavaScriptの処理に脆弱性があり、悪意のあるPDFファイルを開いた場合に任意のコードを実行させられる恐れがあるという。
影響を受けるのは、Adobe Readerの8.1.2~8.0および7.0.9以前と、Acrobatの8.1.2~8.0および7.0.9以前。Windows版、Mac版ともに影響がある。
Adobeでは、脆弱性を修正する「Adobe Reader 8.1.2 Security Update 1」「Adobe Reader 7.1.0」などを公開。ユーザーに対してアップデートを呼びかけている。
なお、JPCERT/CCによると、24日12時現在、Adobe Readerのソフトウェア自動更新機能ではアップデートが行なわれないため、ユーザーがWebサイトからソフトウェアをダウンロードして適用する必要がある。
関連情報
■URL
Adobeによる脆弱性情報(英文)
http://www.adobe.com/support/security/bulletins/apsb08-15.html
JPCERT/CCによる脆弱性情報
http://www.jpcert.or.jp/at/2008/at080012.txt
Adobe Reader 8.1.2 Security Update 1(Windows版)
http://www.adobe.com/support/downloads/detail.jsp?ftpID=3967
Adobe Reader 8.1.2 Security Update 1(Mac版)
http://www.adobe.com/support/downloads/detail.jsp?ftpID=3966
Acrobat 8.1.2 Security Update 1(Windows版)
http://www.adobe.com/support/downloads/detail.jsp?ftpID=3976
Acrobat 8.1.2 Security Update 1(Mac版)
http://www.adobe.com/support/downloads/detail.jsp?ftpID=3977
( 三柳英樹 )
2008/06/24 15:53
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