EU、携帯電話料金の格差解消に向け公的相談受付

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EU、携帯電話料金の格差解消に向け公的相談受付

　欧州連合（EU）の執行機関である欧州委員会はこのほど、電話の接続料金に関する委員会勧告ドラフトに基づき、音声通信接続料金の将来の規制のあり方について公的な相談を受け付けることを明らかにした。2008年9月3日までおよそ2カ月間、各方面からの相談を受け付ける。

　電話の接続料金については、EU加盟各国の通信規制当局が様々な規制をしているが、その料金は規制当局の規制の度合いなどに応じて、各国間でかなりのばらつきがあるという。例えば、携帯電話への接続料金では、キプロスの1分0.02ユーロから、ブルガリアの1分0.18ユーロまで、実に9倍の開きがある。また、固定電話での接続料金の平均（1分0.0057ユーロ）と比べると、携帯電話の接続料金は固定電話の約9倍になっているという。

　欧州委員会では、過去5年にわたり770の規制に関する提案を検討した結果、欧州内における接続料金の不一致が顕著な問題の1つとして認識されると警告。この接続料金の不一致が、国境を越えた通信ビジネスにおいて不安定な環境を提供し、通信ネットワークへの投資意欲が減退するなどのマイナス要因となっているとした。

　通信でも単一市場を目指す欧州委員会にとっては、こうした格差は重大な障壁となっていると考えている。通信担当の欧州委員Viviane Reding氏は、「料金を払わされる最終消費者の負担を思うと、まだまだ競争力のある市場形成にはほど遠い」とコメント。最終的には、現在の料金レベルから70％は下げたいとしている。

関連情報

■URL
　ニュースリリース（英文）
　 http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/08/1016&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en

（ Gana Hiyoshi ）
2008/06/30 12:39

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