ViacomがYouTubeとGoogleを相手取って起こしていた裁判で、ニューヨーク南地区の米連邦地裁は1日、YouTubeの視聴データを提出するよう求めていたViacomの申し立てを認める判断を下した。
YouTubeのサイトおよび動画を埋め込んだ他のサイト上で視聴された動画に関する全データを、ログデータベースの中から提出するよう命じた。一方で、YouTubeの「Video ID」プログラムのソースコード開示要求などは退けている。
これを受けて、米市民団体のElectronic Frontier Foundation(EFF)は2日、公式ブログにおいて懸念を表明。「法廷の誤った判決はプライバシー権を後退させるものであり、あなたがYouTubeで何を見ているかViacomに知られることになる」などと述べている。
一方、同ブログの7月3日付の記事では、Viacomの声明を紹介している。それによると、今回の裁判所の決定を受け、どんな情報が公開されるのか、またそれがどんな用途で使われるのかについて懸念があがっていることに関して、Viacomでは個人を特定できる情報は求めていないと説明。YouTubeとGoogleに対する訴訟以外では利用しないとも述べている。
関連情報
■URL
EFF公式ブログの7月2日付記事(英文)
http://www.eff.org/deeplinks/2008/07/court-ruling-will-expose-viewing-habits-youtube-us
EFF公式ブログの7月3日付記事(英文)
http://www.eff.org/deeplinks/2008/07/viacoms-statement-youtube-user-data-controversy
■関連記事
・ 米Viacom、GoogleとYouTubeに対して10億ドルの損害賠償訴訟(2007/03/14)
( 永沢 茂 )
2008/07/04 20:58
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