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MySpace、アーティスト自身が楽曲販売を行える「viBirth」と提携


「viBirth」の管理画面
 マイスペースとブレイブは16日、SNS「MySpace」において提携し、アーティストが自身の楽曲をオンライン販売できるアーティストストア「viBirth」を、MySpaceの公式ストアとして開始すると発表した。サービス開始は7月下旬の予定。

 viBirthは、登録したアーティストに対して、自身の楽曲をオンライン販売できる機能を提供するサービス。ブレイブが運営する「viBirth STORE」でのMP3による配信のほか、iTunes StoreやNapster、携帯電話向け音楽配信サイトなど、世界20カ国以上の音楽配信サイトでの楽曲販売が可能となる。

 viBirthのサービス料金は月額3150円。viBirth STOREでの売上については最大70%がロイヤリティとしてアーティストに支払われるほか、iTunes StoreやNapsterなどの販売サイトでの売上についてもviBirthが受け取ったロイヤリティの最大80%がアーティストに支払われるという。

 ブレイブではMySpaceの公式パートナーとして、viBirthの機能をMySpaceに提供する。これにより、MySpaceに登録しているアーティストは、viBirthの楽曲販売ウィジェットをプロフィールページに設置することができ、MySpace上で楽曲の販売が行えるようになる。


提供される楽曲販売用ウィジェット MySpaceのプロフィールページにウィジェットを設置したイメージ

未契約のアーティストに楽曲販売の場を

マイスペースの大蘿淳司代表取締役社長(左)と、ブレイブの殿村裕誠代表取締役社長(右)
 マイスペースの大蘿淳司代表取締役社長は、MySpaceの現状について説明。MySpaceは全世界で2億人以上の登録者があり、日本でも2008年1月と6月の比較では1日あたりの平均登録数が約2倍、ユニークユーザー数は約1.6倍と成長を続けているとした。

 MySpaceは、海外ではアーティストが自身のプロモーションを目的として参加し、さらにファンも参加する形態のSNSとして人気を集めている。大蘿氏は、「日本でも登録アーティスト数は7万5000組を突破し、さらに毎月4000組程度増加している」という現状を紹介。参加アーティストの増加を示す例としては、「今年のFUJI ROCK FESTIVALに出演する邦楽アーティストで見れば、62%のアーティストがMySpaceに登録している」として、「MySpaceは、音楽の領域については不動の地位を築きつつある」と語った。

 今回のviBirthの取り組みについては、「MySpaceに登録しているアーティストの80%、約6万組はレーベルなどに所属しない未契約の才能。こうしたアーティストたちを支援して、音楽業界を活性化させることが目的」と説明。既にMySpaceをきっかけとしてメジャーデビューしたアーティストも生まれているが、MySpace上で直接楽曲を販売できるようにすることで、さらにアーティストを支援していきたいとコメントした。

 ブレイブの殿村裕誠代表取締役社長は、「嗜好の細分化や売場面積の減少、CD売上の減少など、音楽市場全体に閉塞感が漂っている。こうした状況から、アーティストに対する契約期間の短期化や、作品を発表する場の少なさなど、アーティストにしわ寄せが来ている」として、viBirthを通じてこうした状況を変えていきたいと語った。


日本でもMySpace登録アーティストは7万5000組を突破 80%は未契約のアーティスト

関連情報

URL
  viBirth
  http://www.vibirth.com/
  MySpace内のviBirth紹介ページ
  http://jp.myspace.com/artistservicejp
  ニュースリリース
  http://www.faith.co.jp/ir/doc/20080716myspace_vibirth.html


( 三柳英樹 )
2008/07/16 18:44

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