多数のDNSサーバー製品に影響を及ぼす脆弱性について、詳細情報が一般に公開されたとして、セキュリティベンダーなどがネットワーク管理者に対して、早急に修正パッチを適用するよう呼びかけている。
この脆弱性は、セキュリティ研究者のDan Kaminsky氏が発見したもので、遠隔の第三者によりDNSキャッシュサーバーが偽のDNS情報で汚染され、ユーザーが悪意のあるサーバーなどに誘導される恐れがあるというもの。DNSサーバーとして広く利用されている「BIND」や、マイクロソフトのDNSサーバー、複数のCisco製品やJuniper製品など、多数のDNSサーバー製品に影響があるとされており、各社から修正パッチが公開されている。
脆弱性情報は、7月8日に米US-CERTなどで公開され、脆弱性の詳細については8月に公開される予定となっていた。US-CERTは22日、この脆弱性に関する詳細情報がWebに掲載されたことを伝え、脆弱性が悪用される危険性が高まったとして、早急にDNSサーバー製品に対する修正パッチを適用するよう呼びかけた。
関連情報
■URL
US-CERTによるアナウンス(英文)
http://www.us-cert.gov/current/index.html#dns_implementations_vulnerable_to_cache
脆弱性情報(英文)
http://www.kb.cert.org/vuls/id/800113
JPCERT/CCによる脆弱性情報
http://www.jpcert.or.jp/at/2008/at080013.txt
■関連記事
・ 複数のDNSサーバー製品に脆弱性、JPCERT/CCが注意喚起(2008/07/09)
( 三柳英樹 )
2008/07/23 19:05
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