欧州連合(EU)が25日に発表した調査結果によると、2005~2006年の2年間にEU内で放送されたテレビ番組のうち、EU内で制作された作品の割合が63%と、およそ3分の2に達していたことが明らかになった。
この調査は、「国境なきテレビ」指令のもと、EU内で放送されるテレビ番組の「自家製」比率を上げようとする政策の一環として行われている。今回の調査は、従来の加盟国であるEU-15に加え、新たに加盟したEU-10と呼ばれる加盟国における状況も初めて分析された。
調査結果について欧州委員会は、EUのメディア産業が非常に活発であることが証明されたと評価。1989年から多様性の確保を目的として導入された指令について、一定の成果が出ているとしている。ただし、最も低いスウェーデンで45%(2006年)、スロベニアで47%(2005年)と半分を切っている反面、最も高いデンマークで81%(2005年)、ポーランドで81%(2006年)となっており、格差が生じている。
また、放送会社から独立した欧州の制作者による作品については36%とされている。その比率が一定の高さにあることを評価するとともに、その比率が改善傾向にあることも評価すべきとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/08/1207&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en
■関連記事
・ EUが支援した映画作品14点がカンヌに出展(2008/05/19)
( Gana Hiyoshi )
2008/07/28 14:07
- ページの先頭へ-
|