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夏休み前にセキュリティ対策の確認を、IPAが呼びかけ


 情報処理推進機構(IPA)は7日、お盆休みなどの長期休暇を控えて、システム管理者と個人ユーザーに対してセキュリティ対策の確認を呼びかける注意文を公表した。

 IPAでは、お盆休みや夏休みなどの長期休暇中は、システム管理者が不在の際にトラブルが発生した場合には、対処が遅れて大きな被害になる可能性があると指摘。特に、最近ではSQLインジェクション攻撃による不正アクセスの被害が多発しているとして、システム管理者に対してセキュリティ対策の確認を呼びかけている。

 確認事項としては、使用しているOSやブラウザなどのアプリケーションのバージョンアップと修正プログラムの適用、ウイルス対策ソフトの定義ファイルの最新版への更新と自動更新設定などを挙げるとともに、問題が発生した際に慌てないよう連絡体制や対応手順の明確化などを求めている。また、休暇明けには新たな脆弱性などが発見されていることもあるため、それらの情報を収集・確認し、必要な修正プログラムを適用してから業務を開始することを推奨している。

 個人ユーザーへの注意としては、サイト内の画像をクリックするだけで、勝手に入会登録をされて料金を請求されるなどの、いわゆる「ワンクリック詐欺」に関する相談がIPAにも多数寄せられているとして、ワンクリック詐欺への注意を呼びかけている。

 ワンクリック詐欺の被害に遭わないための対策としては、セキュリティ対策ソフトの利用や、OSやアプリケーションのアップデートなどの基本的な対策を確実に実施するとともに、子供が使うPCにはフィルタリングソフトを導入して有害サイトの閲覧を防止することなどを挙げている。

 また、画面に不正請求画面が表示された場合でも、それらの画面に表示されている「IPアドレス」「利用プロバイダー名」などの情報から個人を特定することはできないため、金銭を振り込んだり問い合わせしたりしないよう注意してほしいとしている。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.ipa.go.jp/security/topics/alert20080807.html


( 三柳英樹 )
2008/08/08 11:09

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