総務省は、インターネット上の犯行予告や隠語を使った犯罪情報を検知する技術の開発に乗り出す。総務省の「インターネット上の違法・有害情報への対応に関する検討会」に設置した「技術検討WG」で検討を進める。
この技術は、ネット上の犯罪関連情報を機械的に抽出するというもの。通常の犯罪用語のほかに、「拳銃=レンコン」「弾丸=豆」といった隠語をデータベースに加えることで、犯罪検知の効率を向上させるという。
また、文章の構成から犯罪との関連性を判断する技術も検討する。たとえば「レンコン」に関しては、野菜のレンコンを説明する内容であれば犯罪情報と判定しないが、「レンコンが数十万円」「レンコンと豆をセットで販売」などの表記があり、販売連絡先に住所が明記されていない場合などは犯罪情報と見なすという。
この技術について総務省は、「従来は人間がチェックしているネット上の違法・有害情報を機械的に抽出することで省力化・迅速化を図ることが狙い」と説明。技術の詳細に関しては今後、「技術WG」で検討を進めるが、予算や開発期間については未定だという。また、技術の活用方法や運用方法は、開発後に検討することになるとしている。
関連情報
■URL
インターネット上の違法・有害情報への対応に関する検討会
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/chousa/internet_illegal/index.html
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( 増田 覚 )
2008/08/21 15:08
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