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PhotosynthのWebサイト
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米Microsoftは20日、Microsoft Live Labsによるサービス「Photosynth」を発表した。過去に訪れた観光地などで撮影した複数の写真を合成して、その場所の風景を360度見回すことができる3Dモデルを自動生成できる。
Photosynthでは、アップロードした複数の写真から、同じ部分が写された重なり合う部分を認識し、それらをつなぎ合わせて3Dモデルを生成する。生成した3Dモデルでは、視点を上下左右に動かしたり、拡大・縮小が可能。実際に撮影した位置に立って周りを見渡しているような体験ができる。
Photosynthを利用するには、3Dモデル表示用のブラウザプラグインと、生成用のアプリケーションをインストールする必要がある。これらはPhotosynthのサイトからダウンロードでき、Windows Vista/XP、Internet Explorer 7およびFirefox 3/2に対応している。
実際に3Dモデルを生成するには、部分的に重なり合うさまざまなアングルの写真を20~300枚用意する必要がある。また、Windows Live IDによるPhotosynthアカウントを登録する必要がある。
現状では、ユーザーが作成したPhotosynthの3Dモデルはすべて同サイトで公開されるため注意が必要だ。すでにさまざまな風景がアップロードされている。作成した3Dモデルは、ブログやWebサイトなどに埋め込んで表示することも可能だという。
このほかPhotosynthのサイトでは、National Geographicの協力により、インカの遺跡があるマチュ・ピチュやパルテノン宮殿、クフ王のピラピッドなど、世界の遺跡の3Dモデルも公開されている。
Photosynthの技術についてはすでに2006年に発表されており、体験サイトも公開されていた。
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National Geographict提供によるマチュ・ピチュの3Dモデル
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3Dモデルに使われている写真の一覧
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関連情報
■URL
Photosynth(英文)
http://photosynth.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/Presspass/press/2008/aug08/08-20Photosynth08PR.mspx
■関連記事
・ Microsoft、写真をつなぎあわせて3Dモデルを構成する「Photosynth」を発表(2006/08/02)
・ 米MS、数百枚の写真から3Dモデルを作る「Photosynth」の体験サイトを公開(2006/11/10)
( 永沢 茂 )
2008/08/21 17:37
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