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「海外展開も視野」スマイルラボの“仮想生活つきコミュニティ” |
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「Nicotto Town」は、アバターを操作して“仮想生活”を楽しむコミュニティサービス。アバターや街はFlashベースの2Dで構築されており、軽い動作を特徴としている。8月22日から9月5日まで5000人限定のテスト運用を実施し、9月末に正式版を公開する予定だ。基本利用料金は無料で、アイテム課金となる。
「Nicotto Town」では、アバターの着せ替えやチャット、ゲーム、ブログなどを利用できる。アバターのプロフィール設定や着せ替えは「マイルーム」で行う。マイルームの模様替えも可能だ。正式版ではマイルームを含む「家」を用意する。 アバターを動かし、他のユーザーと出会える「タウン」には、「初心者広場」「おしゃべり広場」「ショップ広場」「ゲーム広場」を用意する。広場ではチャットを楽しめるほか、無人の動物キャラクターを配置しており、それに話しかけることも可能だ。 ゲームは、「ババ抜き」「大富豪」などの簡単なカードゲームを用意する。現在は、コンピュータとの対戦になるが、将来的には他のアバターと対戦することも可能になるという。ゲームの種類は順次増やす予定だ。また、ゲーム終了後、ブログに対戦結果を直接投稿できる機能も用意する。 「Nicotto Town」では、専用通貨「コイン」を使用して、アバターの服やマイルームの家具を購入したり、ゲームを行う。コインはユーザーがアクション（ログインやイベント、ブログ投稿など）を起こすと自動的に増える仕組み。アイテムの購入は「コイン交換所」で行う。2008年内には有料アイテムの購入も可能となる。
スマイルラボの伊藤隆博代表取締役社長は、サービスの概要やアルファ版の状況、今後の予定について説明した。「ターゲットは女性と仮想空間に興味のある男性。アルファ版では、10代女性と30代～40代の男性が多い」という。 現在の利用者層が分かれているのは、従来の「＠nifty」ユーザーと、ニフティが提携するふみコミュニケーションズの10代向けコミュニティサイト「ふみコミュ」で「Nicotto Town」アルファ版の告知を行ったことによるものだという。 伊藤氏は、「Nicotto Town」について、仮想空間でも、ゲームサイトでもなく、「コミュニティサービスである」と強調する。「あらゆることが可能になる世界がインターネットだと考えているので、仮想生活を1機能に収めているのが特徴。よって“新・仮想生活つきコミュニティ”と呼んでいる。」 また、「アルファ版の目標は、賑わい感のある仮想空間を作ること」とし、他の仮想空間に見られる“寂しさ”を防ぐため、街に動物キャラクターを配置した。さらに、世界を自由に広げるのではなく、家と4つのタウンに絞ることで、空間内の人口分散を避けた。「何でも自由にするのではなく、目に見えない緩やかなルールも必要だと思う。」 アバターのデザインもこだわったという。「アバターの可愛さも工夫し、目のパーツだけで100個考えた。アバターを大きく表示することで、キャラクターやアイテムの描画を細かくした。アバターのデザインはユーザーにも好評」とのこと。なお、アバターのアイテムは、通常の服が200コインから。アパレルメーカーとタイアップしたスペシャルアイテムも検討する。 サービスをFlashベースにした理由については、動作が軽いほか、PC以外のデバイスとの親和性も高いためと説明。「重くて動かないものは広がらない。Flashであれば、モバイル対応も容易なため、2009年には携帯電話向けサービスも開始したい」と話す。さらに、企業とタイアップしたタウンを制作して、その部分だけタイアップ先のサイトに設置することも可能という。 このほか、コミュケーション上のマナー説明や監視体制も整える。「ゲームやブログなど、Nicotto Town内のどこからでもユーザーのプロフィールを参照できるようにし、不快な行為をしたユーザーを見つけたら、当該ユーザーのプロフィールから事務局へ通報できる仕組みを用意している。通報があれば、当該ユーザーに対して注意を行う。」 伊藤氏は、「バーチャルワールドを作ることが目的ではなく、楽しいサービスを作りたかった」と話す。「海外展開も行いたい。日本人のコミュニティ文化は海外での評価も高く、日本から発信するサービスを意識していきたい」とした。
関連情報 ■URL Nicotto Town http://www.nifty.com/nicotto/ ■関連記事 ・ スマイルラボ、＠niftyで2Dの仮想空間コミュニティサービス（2008/08/08）
（ 野津 誠 ）
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