Mozillaは5日、「Firefox 3.1」のアルファ2を開発者向けに公開した。Firefox 3.1は、コードネーム「Shiretoko」として開発中の次期Webブラウザで、今回のバージョンも「Shiretoko Alpha 2」と呼ばれている。
Firefox 3.1アルファ2では、レンダリングエンジンにGecko 1.9.1のプレリリースバージョンを採用し、いくつもの改良が加えられている。新たな機能としては、HTML5の<video>要素をサポートするほか、web workerスレッドの初期サポートを開始した。web workerスレッドとは、JavaScriptで非常に時間のかかる作業が行われる場合、バックグラウンドでそれを行わせることによって、ブラウザーが止まるの防ぎ、作業中もユーザーインターフェースを操作できるようにするための仕組みだ。
そのほかの特徴としては、ブラウザのウィンドウ間でタブをドラック&ドロップできるようになるほか、CSS2.1の「::before」「::after」「white-space:pre-line」プロパティのサポート、CSS3の「-moz-border-image」「word-wrap: break-word」「text-shadow」「box-shadow」「column-rule」プロパティのサポート、カラーマネージメントプロフィールでパフォーマンスの向上と新設定値の導入などが行われている。
なお、Firefox 3.1では、高速化されたJavaScriptエンジン「TraceMonkey」の搭載が注目を集めているが、今回のバージョンにはTraceMonkeyはまだ含まれていない。
関連情報
■URL
Mozilla開発者向け公式ブログの該当記事(英文)
http://developer.mozilla.org/devnews/index.php/2008/09/05/firefox-31-alpha-2-now-available-for-download/
Firefox 3.1 Alpha2のリリースノート(英文)
http://www.mozilla.org/projects/firefox/3.1a2/releasenotes/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/09/08 11:43
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