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Google Chromeの「ナビゲーションサジェスト」は日本発の機能


 グーグルは8日、報道関係者向けの定例会見を開催し、先週リリースしたWebブラウザ「Google Chrome」に搭載している「ナビゲーションサジェスト」機能について、同ブラウザ開発チームのエンジニアである原田昌紀氏が説明した。

 「多機能ワンボックス」と呼ばれるGoogle Chromeのアドレスバーは、単にURLを入力するだけでなく、文字列を入力することでWeb検索キーワード候補の表示、閲覧履歴やブックマークからの候補を表示するほか、「ナビゲーションサジェスト」によるWebサイトの提示機能も備える。

 ナビゲーションサジェストでは、例えば「こくぜ」と入力した段階で、候補に「www.nta.go.jp/ 国税庁」を表示する。閲覧履歴やブックマークにない場合でも、「入力された文字列と強い関連があるWebサイトがある場合に、いきなり直接表示する」(原田氏)。


「ナビゲーションサジェスト」による候補表示例

 ナビゲーションサジェストはもともとグーグルの東京R&Dセンターで企画され、同社の“20%プロジェクト”として原田氏が開発した。その後、キーワード候補を自動的に先読み表示する「Google サジェスト」(こちらはイスラエルで開発されているものだという)と関連性が高いということで統合。今回、Google Chromeに実装されるに至った。

 Google サジェストと異なるのは、検索頻度が高いキーワードの候補を提示するのではなく、ユーザーの最終的な行き先を推測して表示すること。有名サイトなら名称やURLの一部から探すことができ、ひらがやローマ字でも検索可能だという。原田氏は「アドレスバーに行きたいところを適当に入力すると、メジャーなサイトだったらだいたい出てくる」とアピールした。

 多機能ワンボックスで表示する候補は、Google Chromeの開発ポリシーとして最小限にとどめているという。多くの候補のうち「いちばん自信のあるものから最大6個」を表示し、そのうちの1~2件がナビゲーションサジェストになるとしている。

 なお、ナビゲーションサジェストはGoogle Chromeに実装するより早く、米国向けに提供されている「Google Mobile App for iPhone」で採用済みだ(日本語版は準備中)。同アプリケーションの紹介動画がYouTubeのGoogle公式チャンネルで公開されており、文字入力の途中でインクリメンタルに候補が表示される様子がわかる。


関連情報

URL
  Google Chrome
  http://www.google.com/chrome/?hl=ja
  「Google Mobile App for iPhone」紹介動画
  http://jp.youtube.com/watch?v=0YZ4dVpmq1M

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( 永沢 茂 )
2008/09/08 14:43

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