「Yahoo!オークション」のIDとパスワードが盗まれ、偽ブランド品などの不正出品に悪用されているとした一部報道で、「Yahoo! JAPAN」からの情報流出を懸念する内容が報じられた件について、ヤフーは6日、「情報流出があるという事実はございません」と否定するコメントを発表した。
一部報道では、Yahoo!オークションのIDとパスワードが盗まれる「ID乗っ取り」と呼ばれる被害が約3000件発生し、乗っ取りが疑われるケースも含めると合計約1万件に上ると指摘。中には覚えのない出品手数料を請求されたユーザーとヤフーの間でトラブルが発生しているケースもあると報じ、「Yahoo!側から漏れている可能性もある」という被害者の声も紹介していた。
ヤフーは、同社からの情報流出を否定するとともに、IDの不正利用被害に遭ったユーザーに対しては、「弊社にて精査のうえ、返金なども含めて順次対応をさせていただきます」とコメント。なお、出品手数料の負担をめぐるトラブルについては、「一部では会員に我々の意思が正確に伝わらなかった」と認めており、「会員の不安を解消できるよう早急に対応したい」(ヤフー広報部)と述べている。
なお、ヤフーが被害事例を分析したところ、中国経由でログインされているケースが大半を占めており、IDとパスワードが同じユーザーが被害に遭うケースも見られたという。また、Yahoo!オークションのログイン履歴を調査した結果、存在しないIDが数多く入力されていたことから、犯罪者がランダムな文字列を組み合わせログインを試みている可能性が高いとしている。
関連情報
■URL
Yahoo! JAPAN IDの不正利用に関する報道について
http://auctions.yahoo.co.jp/phtml/auc/jp/notice/20080906.html
( 増田 覚 )
2008/09/08 16:49
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