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「デジタル・コンテンツ利用促進協議会」の会長を務める中山信弘氏
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デジタルコンテンツの利用促進に向け、各界からの参加者で議論を行う「デジタル・コンテンツ利用促進協議会」が9日、設立総会を開催した。
設立総会では、発起人代表として東京大学名誉教授で弁護士の中山信弘氏が挨拶に立ち、協議会の設立主旨を説明。ネット化時代においては、デジタルコンテンツの流通を促進し、そこから得られる利益をいかにして創作者に還元していくかというスキームが重要になるとして、そのための仕組みを考えていくのが協議会の目的だと述べた。
また、政府の「知的財産計画2008」や自民党の「デジタル・ネット時代の著作権に関する小委員会」などにおいても早急な法整備の必要が述べられており、コンテンツの流通促進には早急な解決策が求められていると説明。「協議会は、縮小するパイの再配分を巡る議論ではなく、パイ自体をいかに大きくしていくかという点について、広範な議論がなされる起爆剤になることに期待している」と語った。
協議会の会長には中山氏、副会長には角川グループホールディングス代表取締役会長の角川歴彦氏、参議院議員の世耕弘成氏、スクウェア・エニックス代表取締役の和田洋一氏の3氏がそれぞれ選出された。
協議会には企業や個人が会員として参加し、各界の意見をまとめて、政府や与野党が進める知財制度の整備に向けた議論に対する提言などを行っていく予定としている。
( 三柳英樹 )
2008/09/09 20:56
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