衛星ブロードバンド普及推進協議会(SBPC)は1日、通信衛星を利用した衛星ブロードバンドの地域実証実験を開始した。実験は全国4カ所で1カ月間行われ、衛星ブロードバンドの性能やコストの評価を行う。
SBPCは、山間部や離島などブロードバンドサービスの提供が困難な「ブロードバンド・ゼロ地域」の解消に向け、通信衛星を利用した衛星ブロードバンドの早期普及のための活動を推進する団体。自治体や衛星通信事業者、通信事業者、ISP、機器メーカーなどが参加し、オブザーバーとして総務省が加わっている。
SBPCでは、衛星ブロードバンドを活用した地域実証実験として、全国から応募した4地域と共同して、1カ月間の予定で実験を開始。送受信方法の違いにより一括受信型と直接受信型の2種類があり、一括受信型は京都府綾部市と広島県広島市、直接受信型は山梨県都留市と広島県庄原市でそれぞれ実験を行う。
1日からは、直接受信型の実験を都留市と庄原市で開始。都留市では3世帯の個人宅とコミュニティセンター、庄原市では3世帯の個人宅と1事業所が参加する。衛星通信のアンテナとモデムを各所に設置し、通信機能は順調に稼働していることが確認されているという。通信速度は、下り最大2.5Mbps、上り最大512kbps。一括受信型の実験については、綾部市では10月8日、広島市は準備が整い次第開始の予定。
関連情報
■URL
衛星ブロードバンド普及推進協議会
http://www.sb-pc.jp/
( 三柳英樹 )
2008/10/03 16:35
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