Skypeは、中国で合弁事業を展開するTOM社がSkypeメッセージを検閲していた問題に関する追加情報を公表した。Skype社長のJosh Silverman氏が4日に公式ブログで発表した。
それによると、TOM社が実施した検閲は中国政府の要請によるものだったことが明らかになった。中国国内での通信が検閲されることはすでに公になっていたが、政府によって「問題」とされたインスタントメッセージ、ユーザー名、IPアドレスが保存されることまでは、Skypeでは予期していなかったという。TOM社は、これらの保存措置も中国政府の要請によるものだったとしている。
Skypeは今後、中国国内あるいは国外へのチャットメッセージが検閲・保存されるかもしれないとの情報を、ユーザーに「明白かつわかりやすい方法で通知する」ことを検討するとしている。また、Skypeは今後も中国国内でのサービス提供を続けることも明らかにした。
関連情報
■URL
Skype公式ブログの該当記事(英文)
http://share.skype.com/sites/en/2008/10/answers_to_some_commonly_asked.html
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・ Skype中国版における検閲の実態と脆弱性が明らかに(2008/10/03)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/10/06 12:44
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