可視光通信コンソーシアム(VLCC)は24日、LED照明を用いた可視光通信の標準化に向け、赤外線データ協会(IrDA)および光無線通信システム推進協議会(ICSA)と共同で活動を開始すると発表した。
可視光通信とは、人間の目に見える光(可視光)を利用して通信を行う技術。LEDの高速に点滅できる能力を活用して、人間の目には感じられないほどのスピードで高速点滅させることにより、データ通信を可能にする。
VLCCでは、相互の技術開発および研究を推進するために、2008年9月にIrDAと共同開発協定を締結するとともに、ICSAとリエゾン関係(協調関係)を結び、光無線通信関連の3団体が共同で活動を開始した。活動の目的としては、1)光無線環境に関する整合性の確立や、2)光技術に関する日本の発信力の強化、3)可視光通信の利用拡大と早期実用化――の3点を挙げている。
VLCCでは、可視光通信の標準化に向けた活動を行うことで、一般への普及も始まっているLED照明や、携帯電話端末のIrDA機能などに可視光通信を組み込み、可視光による双方向通信や位置情報の取得といった利用方法が考えられるとしている。
関連情報
■URL
可視光通信コンソーシアム(VLCC)
http://www.vlcc.net/
ニュースリリース
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=203386
( 三柳英樹 )
2008/10/24 16:29
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