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Webプリケーション版Wordでのドキュメント閲覧画面
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Webプリケーション版Wordでのドキュメント編集画面
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米Microsoftは28日、ロサンゼルスで開催中の「Professional Developers Conference 2008(PDC2008)」において、ブラウザ上で動作するWebアプリケーション版Officeについての計画を発表した。
発表によると、Microsoftはブラウザで動作するWord、Excel、PowerPoint、OneNoteの軽量バージョンを提供する計画であるとしている。このバージョンでは、ブラウザ上でドキュメントを作成、編集、シンクロさせることができる。そのため、PCだけでなく、携帯電話などブラウザがある環境ならどこででもOfficeドキュメントを利用できる。
開発技術には、MicrosoftのSilverlightやAjaxが使用される。Silverlightが使用できる環境のもとでは、ドキュメントを拡大しても文字を綺麗に表示することができるなど、Silverlight独自の技術も使用される。
また、Internet ExplorerだけでなくFirefoxなど他のブラウザでも動作する、クロスブラウザ/クロスプラットフォームなアプリケーションだとしている。
ドキュメントを共有した場合は、編集内容は数秒のうちに他のPCや携帯電話上のドキュメントにシンクロし、反映される。また、軽量版とはいえ、Excelのスプレッドシートではこれまでと同様に種々の計算を行うことができるほか、Officeドキュメントをブログに埋め込むといったコラボレーション機能も用意される。
ブラウザ版Officeは、Microsoftの「Office Live」サービスを通して提供される。コンシューマ向けサービスは、広告とサブスクリプション費用の双方によって提供される。企業向けには、ホスティングサービスとして、サブスクリプション費用制または既存のボリュームライセンス合意に基づいて提供されるとしている。
Microsoftでは、ブラウザ版Officeのプライベートテクノロジープレビュー版を2008年末までに公開する予定だ。これらの情報に関しては、Office Live WorkspaceのWebサイト上でさらに提供していく。
Microsoftがブラウザ版Officeを開発するに至ったのは、同社の「ソフトウェア+サービス」戦略の一環だ。これにより、Officeをブラウザからアクセスできるサービスの1つとして、また携帯電話にダウンロードできるアプリケーションとして、そしてPCで利用できるソフトウェアとして提供することになる。これにより、複数のデバイスを使用する顧客がどのようなデバイスをどこから利用していようと、いつでも同じエクスペリエンスを提供することが同社の目的だとしている。
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Webプリケーション版OneNoteの閲覧画面
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Webプリケーション版OneNoteの編集画面
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関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/Presspass/Features/2008/oct08/10-28PDCOffice.mspx
ブラウザ版Officeの説明とデモ(英語動画)
http://channel9.msdn.com/posts/PDCNews/First-Look-Office-14-for-Web/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/10/29 12:07
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