米Adobe Systemsは5日、Webブラウザ用プラグイン「Flash Player 9」の最新版となるバージョン9.0.151.0を公開した。旧バージョンで指摘されていた脆弱性に加え、新たに見つかった複数の脆弱性を修正している。
Flash Player 9.0.151.0では、ユーザーのクリックを乗っ取る「クリックジャック」の脆弱性を修正。クリックジャックとは、ユーザーが気付かぬうちにリンクやダイアログのボタンをクリックさせられる恐れがあるもので、10月に脆弱性が見つかっていた。
この脆弱性は9.0.124.0以前のバージョンが影響を受けるが、Flash Player 10(バージョン10.0.12.36)では対処済みだった。Adobe Systemsは、脆弱性の深刻度を4段階中で最も高い“Critical”とレーティングしている。
このほかFlash Player 9.0.151.0では、クロスサイトスクリプティング攻撃を回避するために、HTTPレスポンスを処理する方法を変更するなど、複数の脆弱性に対処している。
Adobe Systemsでは、9.0.124.0以前のバージョンのユーザーに対して、Flash Player 10.0.12.36へのバージョンアップを推奨。Flash Player 10にバージョンアップできないユーザーに対しては、今回公開した9.0.151.0をダウンロードするよう促している。
関連情報
■URL
セキュリティアドバイザリ(英語、11月5日付け)
http://www.adobe.com/support/security/bulletins/apsb08-20.html
セキュリティアドバイザリ(英語、10月15日付け)
http://www.adobe.com/support/security/bulletins/apsb08-18.html
Flash Playerダウンロードページ
http://get.adobe.com/jp/flashplayer/
■関連記事
・ 「Flash Player 10」正式版公開、レンダリングエンジンを強化(2008/10/15)
( 増田 覚 )
2008/11/06 18:19
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