KDDIは、第3.9世代(3.9G)の通信方式として、Long Term Evolution(LTE)と呼ばれる方式を導入する。7日に総務省で開催された公開ヒアリングにおいて、同社副社長の伊藤泰彦氏が意見陳述する中で明らかにした。
これまでKDDIは、米クアルコムが開発したCDMA2000方式とその発展系を利用してきた。一方、LTEは、ドコモやソフトバンクが利用するW-CDMA方式の発展系とされており、CDMA2000方式のライバルと言える存在。
伊藤氏は、「汎用性やコスト、国際動向、将来の発展性という点でLTEを選ぶことにした。これまではインフラ勝負だったが、これからはインフラ上のサービス競争になる」と述べた。
有識者からの質問であらためてその背景を尋ねられた伊藤氏は、「さまざまな孤立を避けなければ行けない。LTEでもUMBも基礎技術は似たような物。ソフトウェアのダウンロードでどちらでも変えられるなら違いはさほどない。決定的な違いはサービス。サービスで差別化するしかない。通信技術がCDMAからOFDMになるとすれば、(LTEにするというのは)自然な成り行きと考えている」と説明した。
導入時期については、「周波数割当という課題もあるが、おそらく開発には2年かかるだろう。その後検証して、3年少々かけて導入しテストして、商用化に繋げたい」と述べ、2011年~2012年頃になるとの見通しを示した。
関連情報
■URL
KDDI
http://www.kddi.com/
( 関口 聖 )
2008/11/07 18:53
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