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オバマ氏のDVDがもらえると偽ったスパムメール、米Symantec調査


 米Symantecは、月例スパムレポートの11月号を公開した。経済情勢や米大統領選に便乗したスパムメールが出回ったほか、年末のホリデーシーズンに向けたスパムメールが増加していることなどを紹介している。

 10月のスパムメールの量は、メール全体の76.4%だった。シマンテックによれば、「8月の80%から比較すると若干減少したが、スパムメールの量は年々増加しており、2007年10月からは6%増加している」とのこと。

 イメージスパムも増加しているという。「2007年1月にスパムメール全体の52%を占め、その後は平均2%を推移していたが、10月はその量が9%まで上昇した。これは、10月に金融機関の企業ロゴを含んだフィッシングメールが増加したことと関連する」と説明している。

 経済情勢に便乗したスパムでは、米財務長官であるヘンリー・ポールソン氏を騙るスパムメールが確認された。メールでは、「国連からの要請によりメール受信者の銀行口座に100万ドルを合法的に振り込む」などと書かれていた。個人情報の取得を目的としたものだ。

 また、経済援助パッケージの一環として米連邦議会がFDIC(米連邦預金保険公社)の預金保険の上限を一時的に引き上げる措置を決定したことを背景に、FDICからのメールを装ったスパムメールも確認されている。メールでは、添付された資料で口座の残金を確認するよう要請しているが、その添付ファイルを開くことでマルウェアに感染する。

 米大統領選に関するスパムメールも出回った。10月に新しく確認された手法としては、「オバマ氏のDVD『Barackumentary』(オバマ氏のドキュメンタリーを連想させるタイトル名)が無料でもらえる」などと書かれたもので、DVDを希望する場合は、引き換えにクレジットカード番号を教えるよう促している。

 このほか、年末のホリデーシーズンを控え、ギフトや医薬品を宣伝したり、カジノに誘うスパムメールが増加傾向にあることなどを報告している。


関連情報

URL
  The State of Spam A Monthly Report - November 2008(英文)
  http://eval.symantec.com/mktginfo/enterprise/other_resources/b-state_of_spam_report_11-2008.en-us.pdf

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マルウェアを添付したスパムメールが増加傾向、シマンテック調査(2008/10/10)


( 野津 誠 )
2008/11/10 11:09

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