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神奈川県教委、県立高校生約11万人の個人情報がWinny流出の恐れ


 神奈川県教育委員会は11日、2006年度に在籍していた県立高校生約11万人の個人情報がP2Pファイル共有ソフト「Winny」のネットワーク上に流出した可能性があると発表した。

 流出した可能性があるのは、高校生の氏名、住所、口座番号などで、授業料の口座振替システムに入力したもの。県教委は2005年、日本IBMにシステム開発を委託したが、再委託先企業の社員のPCがWinnyを介してウイルスに感染したため、個人情報が流出した疑いがあるとしている。

 県教委では9月12日に匿名の連絡で情報流出を指摘され、「2ちゃんねる」上で個人が特定できないように加工された数十人分の情報を含む画像ファイルが掲載されていることを確認。しかし現在まで、Winnyのネットワーク上で該当する個人情報は見つかっていないという。

 9月12日の時点で事実を公表しなかった理由について県教委は、「Winnyでは検索回数が多いとデータが表面化する傾向があるため、仮に流出していた場合の二次災害を避けるため」と説明。今後も情報流出の調査を継続し、流出が確認された場合には該当者にお詫びと事実説明を行うとしている。


関連情報

URL
  ニュースリリース(神奈川県教育委員会)
  http://www.pref.kanagawa.jp/press/0811/028/index.html

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( 増田 覚 )
2008/11/12 13:15

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