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ヤフオク被害者の集団訴訟、控訴審も原告側の訴え棄却


 「Yahoo!オークション」で詐欺被害を受けた全国の被害者146人が、ヤフーに対して総額3846万円の損害賠償を求めていた集団訴訟の控訴審が11日、名古屋高裁であった。判決では、Yahoo!オークションのシステムに欠陥はないとする名古屋地裁の判決を支持し、原告側の請求を棄却した。

 この訴訟は、Yahoo!オークションで詐欺被害を受けた全国の被害者からなる原告団が、2005年3月にヤフーに対して損害賠償を求めて名古屋地裁に提訴したもの。原告団ではさらに被害者を募集して第3次訴訟までを起こし、現在は146人が総額3846万円の損害賠償をヤフーに対して求めている。

 12日の控訴審で原告側は、ヤフーは瑕疵のないシステムを提供する義務があるにもかかわらず、これを怠っていたなどと主張。これに対してヤフーは、取引の場を提供しているに過ぎず、詐欺防止に向けた注意喚起も行っているなどと主張した。

 判決では、ヤフーは出品者と落札者の交渉に関与しておらず、Yahoo!オークションのシステムにも瑕疵があったとは認めらないなどとして、原告側の訴えが退けられた。

 今回の判決に対して、原告団の福島啓氏弁護士は「今後、ネットを活用した商取引が増える中、裁判所は消費者保護に対して積極的な姿勢を見せるべき。最高裁の判断を仰ぎたい」と述べ、上告する意向を示している。


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URL
  集団訴訟原告団のサイト
  http://web-sos.info/

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( 増田 覚 )
2008/11/12 17:14

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