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金融危機の今こそデジタル化を推進すべき、欧州委員会


 欧州委員会の情報通信分野担当委員であるViviane Reding氏が13日、ブリュッセルで開催された欧州インターネット基金の特別会合の席で、2025年のデジタル世界について演説し、金融危機の今こそ、デジタル世界の整備に向け積極的に投資をしていくべきとの見解を示した。

 Reding氏は席上、現時点での情報通信(ICT)技術の状況を説明し、生産性向上の50%はICT技術に負っているものの、経済市場に占める割合は6%にとどまり、経済全体における生産性向上を考慮すると20%にとどまっているとの状況を紹介。これをさらに向上することは、EUにとって取り組むべき最重要の課題であると指摘した。

 金融サミットが開催されるなど、金融危機が深刻化する中でEUの方向性も注目されているとして、Reding氏はこういう状況であるからこそ未来に投資すべきであり、未来の経済はWebベースの経済となることは確実で、投資を継続していくべきとの見解を示した。

 そして、この見解は欧州委員会のみの見解ではなく、フランス政府に対して最近提出された報告書においても同様の趣旨が記載されており、逃してはならないデジタル改革としてサルコジ大統領に提案されていることが紹介された。また、ドイツにおいても「IKT2020」というイニシアティブが採用され、ICT技術分野における投資が推奨されているほか、英国でもカーター通信大臣が、デジタル英国キャンペーンを開始したばかりであることも紹介された。


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URL
  ニュースリリース(英文)
  http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=SPEECH/08/616&type=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en


( Gana Hiyoshi )
2008/11/17 13:10

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