富士通研究所と中国の富士通研究開発中心有限公司は19日、Webサイトに書き込まれる企業や製品の風評情報をリアルタイムに検知する技術を開発したと発表した。将来的には、スパムブログや犯罪予告の検知などへの応用も期待できるという。
書き込みをインデックス化せず、即座に検知処理を適用することで、「故障」や「苦情」などの表現が登録される風評パターンに適合した記事をリアルタイムに検知する。任意文字指定や文字間隔指定など、従来は高速な検知が困難だった複雑な風評パターンも高速検知が可能だという。
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今回開発した風評検知技術の仕組み
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富士通研究所によれば、従来の検知技術では、テキストデータを分析するために、インデックス生成などの前処理が必要だったため、検知までに最短でも数十分から数時間を要していたという。また、風評パターンに該当する単語が増えると検知時間が増えるなどの欠点もあったとしている。
富士通研究所が行った実証実験では、10万件の風評パターンに対して、記事1件あたり0.1ミリ秒未満の検知に成功。また、風評パターン数を1件から10万件に増やした場合の性能劣化も0.2%未満にとどまった。今回開発した技術は、2008年度中に富士通(中国)信息系統のCGM解析サービスに適用する予定。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2008/11/19-1.html
( 増田 覚 )
2008/11/20 12:41
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