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2007年度の“ネットいじめ”認知件数は5899件、文科省調査


 文部科学省がとりまとめた2007年度の「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」で、携帯電話などを利用した“ネットいじめ”の認知件数は5899件に上り、前年度から1016件増加したことがわかった。

 この調査は、学校における暴力行為やいじめ、不登校、自殺などの発生状況や認知状況を対象としたもの。これによると、いじめを認知した学校は46.9%あり、前年度より8.1%減少。認知件数は約10万1127件で、前年度より2万3771件減少したものの、依然として相当数に上るとしている。

 いじめの様態(複数回答可)としては、「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が最も多く6万5019件(構成比64.3%)、次いで「仲間はずれ、集団による無視をされる」が2万2904件(22.6%)、「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをして叩かれたり、蹴られたりする」が1万8877件(18.7%)と続く。

 「パソコンや携帯電話等で、誹謗中傷や嫌なことをされる」は5899件で、いじめ全体から見た構成比はまだ5.8%だが、前年度より1.9%増加した。

 調査結果では、小・中・高等学校および特別支援学校別の数値も公表している。いじめの認知件数全体におけるネットいじめの構成比は、小学校では1.1%だったが、これが中学校では8.4%、高等学校では20.3%を占めるまでになる。特別支援学校では7.3%だった。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/11/08111707.htm

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( 永沢 茂 )
2008/11/25 20:09

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