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ビジネス系ニュースサイトが躍進、ネットレイティングス10月度調査


 ネットレイティングスは27日、日本国内の家庭と職場からの利用動向を反映したインターネット視聴率データの提供を開始した。家庭のみの利用を集計したランキングと比べると、職場利用の多いビジネス系ニュースサイトが軒並み順位を上げたという。

 これまでの視聴率データは「家庭のみ」「職場のみ」の集計だったが、新視聴率では「家庭・職場全体」でのユニークユーザー数や利用時間を標準指標とする。集計方法も変更し、ブラウザからだけでなく「Windows Media Player」「iTunes」「Google Earth」などアプリケーションからのコンテンツ利用も集計対象に加えた。

 10月度のランキングによれば、「Yahoo!」は家庭で4138万人、職場で1203万人が利用していたが、家庭と職場で利用するユーザーの重複を考慮した家庭・職場全体のユニークユーザーは4844万人だった。同様に、家庭・職場全体のユニークユーザー数では、「Google」が3453万人、「Rakuten」が2749万人で、家庭のみで集計した場合に比べていずれも20%前後高い推計値となった。


主要ブランドの「家庭・職場全体」と「家庭のみ」の利用者数比較(2008年10月)

 また、家庭・職場全体のランキングでは、職場利用の多いビジネス系ニュースサイトが、家庭のみのランキングと比べて軒並み順位を上げた。特に日本経済新聞社の「NIKKEI NET」の利用者数は家庭のみが372万人に対して、家庭・職場全体は617万人(66%増)に上り、ランキングも78位から53位に上昇した。

 IT関連ニュースサイトも家庭のみのランキングと比べて順位を大きく上げ、「ITmedia」は60位から49位、「Impress Watch」は81位から63位に順位を上げている。一方、エンターテインメント系サイトや主婦向けサイトも利用者数は増えたが、「mixi」が29位から33位、「GyaO」が39位から45位などと相対的にランキングが下がる傾向が見られた。


職場を加えることで利用者数ランキングが変動するブランドの例(2008年10月)

 新たな仕様によるランキングについて、ネットレイティングス代表取締役社長兼ニールセン・オンラインチーフアナリストの萩原雅之氏は、「ブラウザ以外の利用も測定対象とする考え方と、家庭と職場を一体化した集計データは、広告、マーケティング業界から強い要望として上がっていた。これによって、より正確でフェアなデータの提供が可能となる」と説明。今後、視聴率測定のデファクトスタンダードとして活用してもらいたいとしている。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.netratings.co.jp/New_news/News11272008.htm

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( 増田 覚 )
2008/11/27 13:56

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