米Microsoftは、10月24日に公開したセキュリティ更新プログラム(修正パッチ)「MS08-067」の脆弱性を突くマルウェアが出回っていると注意喚起した。感染するユーザーが相次いでいるとして、早急に修正パッチを適用するよう呼びかけている。
 
  MS08-067は、WindowsのServerサービスに関する脆弱性を修正するもの。特別な細工をした通信パケットをWindowsマシンに送ることで、任意のコードを実行可能だという。脆弱性の深刻度は、Windows XP/2000およびWindows Server 2003で最も高い“緊急”、Windows VistaおよびWindows Server 2008では2番目に高い“重要”。
 
  Microsoftによれば、ユーザーから被害報告が寄せられているのは、悪意のあるサイトから不正プログラムをダウンロードするワーム「Win32/Conficker.A」や、攻撃者からの指令を受けるIRCサーバーに接続するバックドア「Win32/IRCbot.BH」。
 
  トレンドマイクロも27日、MS08-067の脆弱性を突くワームの被害報告が日本を含むアジア圏、ヨーロッパ諸国、米国など複数の国から寄せられているとしている。
  関連情報
 
 
■URL 
  MS08-067 Update(英文) 
  http://blogs.technet.com/msrc/archive/2008/11/25/november-25-ms08-067-update.aspx
 
  トレンドマイクロ公式ブログ 
  http://blog.trendmicro.co.jp/archives/2184#more-2184
 
 
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( 増田 覚 )
 
2008/11/27 15:30
 
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