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MySpace、東京ニュース通信社と提携で紙媒体の月刊誌発行


記者発表の様子。左から東京ニュース通信社 新雑誌編集長の桑原雄太氏、マイスペース 代表取締役社長の大蘿淳司氏、東京ニュース通信社 代表取締役社長の奥山卓氏
 マイスペースは28日、東京ニュース通信社と共同で、マイスペースが提供するSNS「MySpace」をベースとした月刊誌「MySpaceMagazine(仮称)」を2009年5月に創刊すると発表した。価格は500円。また、あわせて都内では発表会が行われ、マイスペースの大蘿淳司代表取締役社長や、東京ニュース通信社の奥山卓代表取締役社長らが登壇した。

 「MySpaceMagazine」は、世界29の国や地域で提供するSNS「MySpace」を利用するアーティストやクリエイターなどの人物を中心に、アーティストの人物像や活動内容などを紹介する情報誌。創刊は2009年5月で、2カ月前の3月に創刊準備号を発売し、以降は毎月の発行となる。編集部は東京通信に設置するが、クロスメディア展開を視野に入れ「編集体制は両方で用意し、どの媒体でやるかは内容による」という。

 流通媒体は書店販売のほかネット販売も予定。創刊号は10万部を予定し、今後の目標値は日本版「MySpace」登録ユーザー数の10%程度の部数を目指すという。


「MySpaceMagazine」の位置付け。ネットでは現在予告ページが開設しており、今後雑誌の情報補完などを行うという 東京ニュース通信社で発行している雑誌の一例

登壇した東京ニュース通信社の奥山卓代表取締役社長。「文化の違う媒体なのでよく話し合う必要がある」と連携の重要さを語る
 日本版「MySpace」は2006年11月に開設し、現在のアーティスト登録数は8万組以上。登壇したマイスペースの大蘿淳司代表取締役社長は、雑誌創刊のパートナーとして東京ニュース通信社を選んだ理由として「TV番組ガイドのような多種多様な情報を伝達する編集力、メディアとの連携力のほか、情報配信のシェアが高い。現在発行中の雑誌媒体との連携も期待できる」とし、「紙とメディアそれぞれの資源を有効活用して新しいメディア化をする」と語った。

 また、東京ニュース通信社の奥山卓代表取締役社長は、出版業界の流れが紙媒体からネットへ移行しているとした上で、「出版社のみのネット事業もうまくいかない」と発言。「Web上の膨大な情報量を紙媒体に移すことで、下層にあった情報を伝える。ネットはトップページだけがとりわけ閲覧され、下の階層までの閲覧が少ない。雑誌は表紙だけということはなく、内容も見てもらえる」と紙媒体の意義を語った。

 「MySpaceMagazine」編集長となる東京ニュース通信社の桑原雄太氏は、新雑誌について「無名だが面白いことをやっている。その中から本当に知りたいと思うものを雑誌で紹介する」と話し、「雑誌離れの影響を受けるかもしれないが、新しいエンターテインメントを生むことで、アーティストやお笑い芸人など業界全体の底上げに繋がるのでは」と意気込みを語った。


関連情報

URL
  MySpaceMagazine 告知ページ
  http://www.myspace.com/magjp

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( 村田奏子 )
2008/11/28 19:09

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