セキュリティベンダーの米BitDefendergによる調査で、11月に脅威となったマルウェアの上位3種類が偽ウイルス対策ソフトによって独占された。
1位「Adware.FakeAntiVirus.L」(14.38%)、2位「Adware.FakeAntiVirus.M」(11.52%)、3位「Adware.FakeAntiVirus.K」(11.15%)までがいずれも偽ウイルス対策ソフトで、トロイの木馬の機能を持つマルウェアだった。
これらのソフトはインストールされると、偽のスキャンを10秒ほど行う。その後、ウイルスに感染しているという偽の報告を行い、そのウイルスを除去するためと称して金銭を要求する。11月は、これら偽ウイルス対策ソフトの亜種3種類が37%を占めるまでになった。
11月には、それ以外にもMP3プレーヤーやコーデックを装ったトロイの木馬ダウンローダーや、ポップアップブロッカーを回避するアドウェアなども観察された。
BitDefenderのウイルス対策研究所長であるSorin Dudea氏は今回の調査結果について、「偽ウイルス対策のトロイの木馬が、11月のマルウェアランキング上位を占めたことは、コンピュータユーザーが見るリンクやWebページに、より一層注意を払うことの重要性を示している。それは、知っている相手からのメールだけを開き、知っている安全なWebサイトのみを見るということだ」とコメントしている。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://news.bitdefender.com/NW903-en--Beware-of-Fake-Antivirus-Products-According-to-BitDefender-Labs’-Top-E-Threats-in-November.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/12/08 13:45
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