ジャーナリズムの世界で最も権威ある賞とされている「ピューリッツァー賞」を取り扱うピューリッツァー賞委員会は8日、印刷物を発行しないインターネット専業ニュースサイトにも授与対象を拡大すると発表した。
ピューリッツァー賞は長い間、新聞や写真など印刷物に限定されていたが、2006年には新聞社Webサイトのコンテンツに限定した上でインターネットでの報道を授与対象に追加していた。しかし、印刷物に掲載されないインターネットだけのコンテンツに関しては、新聞社Webサイト上であっても速報報道と速報写真報道部門しか授与対象になっていなかった。
ピューリッツァー賞委員会は今回、印刷された新聞を発行しないインターネット専業ニュースサイトも授与対象に加えるとともに、対象部門も報道部門の14賞すべてに拡大した。ただし、授与対象は週刊以上の米国内新聞あるいは報道機関に限定される。
今回の決定について、ピューリッツァー賞の管理者であるSig Gissler氏は「これは重要な前進であり、米国内新聞へのさらなる関心と、インターネットジャーナリズムの注目すべき成長に適応していきたいという我々の意思の表れでもある」とのコメントを寄せている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.pulitzer.org/new_eligibility_rules
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/12/09 12:25
- ページの先頭へ-
|