アイドックとアスペクトデジタルメディアは10日、課金や著作権保護、配信などの仕組みをパッケージとして提供する「電子書店アスペクト超流通コンテンツデリバリーシステム」(以下、超流通)を発表した。出版社などのコンテンツホルダーに提供する。
超流通では、コンテンツを入手すること自体は無料で、利用時にはじめて料金が発生する。コンテンツの入手経路を問わないのが特徴で、公式サイトからのダウンロードに加え、既購入者からの複製も可能なため、ブログやSNS、P2Pなど口コミを活用した販売に適しているという。
コンテンツは、コピーされることを前提にDRM(著作権保護)が施され、無料でコピー可能な「立ち読み」個所も設けられる。ユーザーは決済することで続きを読める仕組みで、「コンテンツホルダーは安心してコンテンツを預けられる」。DRM技術はアイドック、課金と配信のシステムはアスペクトデジタルメディアが提供する。
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「電子書店アスペクト超流通コンテンツデリバリーシステム」のイメージ図
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超流通では、電子書籍やデジタル写真集、動画、ゲームなどを取り扱う。電子書籍はPDFファイルにDRMを施した「KeyringPDF」形式、映像はFLVファイルにDRMを施した「KeyringFlash」形式で配布する。アスペクトデジタルメディアでは、2009年度に自社コンテンツ200点以上を刊行するとしている。
第1弾コンテンツとしては、アスペクトが発行する『面白いことをとことんやれば「起業」は必ず上手くいく』を電子書籍化。著者であるフレッシュネスバーガー社長の栗原幹雄氏によるビデオメッセージもあわせて提供する。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.keyring.net/press/2008/20081210.html
関連記事:アスペクトが子会社設立。デジタルメディア事業を推進[BB Watch]
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/23826.html
■関連記事
・ 電子書店パピレス、PDFの著作権保護システム「KeyringPDF」を導入(2005/03/17)
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( 増田 覚 )
2008/12/11 17:39
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