情報通信研究機構(NICT)、慶應義塾大学理工学部情報工学科山中研究室、KDDI研究所は15日、共同でイーサネット仮想専用線の自動設定技術を開発し、2種類のネットワークの相互接続実験に成功したと発表した。
相互接続実験では、実現技術の異なるASONネットワーク(ITU-T標準規格)とGMPLSネットワーク(IETF標準規格)間において、光ネットワーク機器間に回線を自動設定するための「GMPLS RSVP-TE」プロトコルを用いつつ、ネットワークの境界に新たに開発したプロトコル変換ゲートウェイを設置。イーサネット仮想専用線ネットワークを統一的に自動設定し、相互接続することに成功した。
実験を行ったNICT、慶應義塾大学、KDDI研究所では、イーサネット仮想専用線はキャリアごとに異なる実現技術やアーキテクチャで提供されてきたため、複数キャリアにまたがるイーサネット仮想専用線ネットワークを構成することが困難だったと説明。今回の相互接続実験の成果は、複数のキャリアにまたがる世界規模のイーサネット仮想専用線ネットワークを実現するための基本技術となることが期待できるとしている。
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■URL
ニュースリリース
http://www2.nict.go.jp/pub/whatsnew/press/h20/081215/081215.html
( 三柳英樹 )
2008/12/16 19:21
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