イー・アクセスは17日、米AOLとの間で日本におけるAOLサービスの再構築について合意したと発表した。現在のAOL事業を、2009年1月末に接続事業とポータル事業に分離し、接続事業は従来通りイー・アクセスが提供主体としてAOLブランドでサービスを継続。ポータル事業はAOLの関連会社であるAOL Asiaが提供主体として各種コンテンツ・サービスの開発を行い、イー・アクセスはAOL Asiaが提供するポータルの運用支援を行う。
イー・アクセスでは、2004年7月に当時のAOLジャパンからISP事業を譲り受け、AOLブランドでの接続サービスを展開してきた。一方、AOLでは世界的に接続事業からポータル事業への事業構造の変革を進めており、日本市場においてもAOLブランドを活用したポータル事業の拡大を目的として、接続事業とポータル事業を分離し、イー・アクセスと協業しながら事業を行うことで合意したとしている。
接続事業については、AOLブランドの各接続サービスはイー・アクセスが月額基本料金などの提供条件を変更することなく、継続提供する。また、ダイヤルアップサービスの国内アクセスポイントを変更することで通信料金を引き下げるとともに、海外ローミングについてはブロードバンド接続や無線LAN接続が可能となる。
一方で、専用ソフトの「AOL接続ソフト」を利用した国内ダイヤルアップおよび海外ローミングサービスについては、2009年2月末をもって終了。同ソフトを利用したメールやブラウジング機能については、無料化した上で引き続き利用は可能とするが、2009年3月1日以降サポート対象外になる。また、ブログサービス「AOLダイアリー」については、GMOティーカップ・コミュニケーションが運営するブログサービス「AutoPage」への移行を案内している。
ポータル事業については、AOL Asiaがポータルを提供し、従来の内容をリニューアルする。メールについては、2009年3月1日から「aol.com」ドメインのメールサービスが接続サービスと切り離され、提供主体がAOL Asiaとなって無料となるほか、新たに無料の「AOLフリーメール」も提供する。このほか新ポータルでは、インスタントメッセージングソフト「AIM」の最新版や、Webブラウザ用ツールバー「AOLツールバー」などを提供するとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.eaccess.net/cgi-bin/press.cgi?id=829
JP.AOL.COM
http://www.jp.aol.com/
AOLサービス変更についての案内
http://support.aol.co.jp/oshirase/index.html
AOLダイアリーサービス終了のお知らせ
http://www.jp.aol.com/info/2008/12/diary20081202.html
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( 三柳英樹 )
2008/12/17 19:08
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