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日本気象協会、法人向けに「天気予報API」提供開始

天候に応じた花粉対策を紹介するウィジェットなどが可能

日本気象協会営業統括本部市場開発部の鍋島秀孝部長

アップフロンティアの花本浩代表取締役社長
 日本気象協会とアップフロンティアは15日、天気予報や花粉情報、洗濯指数、風邪ひき指数などの情報を取得できるAPI「天気予報API」に関する説明会を開催した。

 「天気予報API」は、天気予報と週間天気予報の基本情報に加え、紫外線情報や不快指数、ビール指数、寒冷指数、重ね着指数など合計18種類の気象関連情報を法人向けに有償で提供するサービス。7日より提供を開始している。

 日本気象協会の鍋島秀孝氏(営業統括本部市場開発部部長)は、「天気予報APIにより、天気予報をただ単に表示するだけでなく、ウィジェットやブログパーツでアニメーションを用いた楽しく豊かな表現が可能となる。これを利用し、企業は自社サイトにユーザーを誘導したり、マーケティングに活用できる」と説明した。

 アップフロンティアの花本浩代表取締役社長は、「従来、天気予報を利用したサービスを行う際は、気象データをウィジェットに配信するためのサーバーを別に用意する必要があり、手間やコストがかかっていた。APIから直接データを取得できるようになれば、作業工数も減り、サービス開始までの時間を短縮できる」と話す。

 「天気予報API」の利用料金は、初期費用10万5000円と月額費用がかかる。月額費用は、基本情報(天気予報と週間天気予報)料金と、任意の指数情報を選択するオプション料金からなり、基本情報料金はアプリケーションからAPIへのリクエスト数に応じてプランが異なる。月間25万リクエスト未満で3万1500円から。オプション料金は各情報ごとに2万1000円。なお、オプション情報のみの利用はできない。


天気予報APIの特徴 提供するデータの種類と期間 利用料金

 15日時点でまだ「天気予報API」の導入事例はないが、花本氏は、天気予報や指数情報を切り口にした他のブログパーツを紹介した。エスエス製薬の「かぜひき注意指数」では、女性キャスターが明日の「かぜひき注意指数」を案内する。キャスターがくしゃみをするとブログのテキストが吹き飛ぶアニメーションもある。また、ライオンの「ライオンちゃんの天気予報・洗濯予報ブログパーツ」では、天気予報と洗濯指数、紫外線・肌荒れ情報がわかる。それらに対応する商品の広告も表示する。

 「天気予報API」の利用方法としては、例えば、天気予報と花粉情報のAPIを組み合わせて、天候に応じた花粉対策を紹介するウィジェットや、ビール指数と他社の店舗情報APIを組み合わせて、おすすめの店を紹介するウィジェットなどが可能になるという。なお、企業の利用数や売上目標数は非公開。

 このほか、教育機関や非営利団体、個人向けに無償版の「天気予報API」も準備しており、6月に受け付けを開始する予定という。利用する場合は、作成するウィジェットの企画を提出し、審査を通過する必要がある。詳細は、「天気予報API」のサイトで今後告知する。


エスエス製薬のブログパーツ ライオンのブログパーツ デモ用に作成した天気予報APIのウィジェット

関連情報

URL
  天気予報API
  http://tenkiapi.jp/

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花粉情報や洗濯指数などAPI提供、日本気象協会が有償公開(2008/12/04)


( 野津 誠 )
2009/01/16 12:03

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