米YouTubeは21日、動画関連商品をすぐに購入できるリンクを表示する「Click-to-Buy」機能を、これまでの米国と英国に加えて、新たにドイツ、スペイン、オランダの3カ国でも提供すると発表した。
Click-to-Buyは、音楽や映画などの動画に、関連した商品を購入できるサービスへのリンクを表示するものだ。このリンクを通して多くの人がコンテンツを購入するため、動画の著作権者が収益を上げることができるとされている。ドイツ、スペイン、オランダでは、音楽動画に「iTunes Store」へのリンクが表示される。
リンクを表示できるのは、YouTubeのコンテンツパートナーがアップロードした公式動画だけではない。一般のユーザーがアップロードした動画であっても、YouTubeの著作権管理技術「コンテンツID」によってパートナーのコンテンツと判明すれば、パートナーがその動画にもリンクを追加できる。
さらに今回、Click-to-Buyリンクが目立つように新しい仕組みが導入されることになった。動画に半透明のオーバーレイでリンクを短期間表示するもので、これによってクリック率が高まることが期待できるという。
YouTubeでは、Click-to-Buyが売り上げ貢献に効果的だとの実例を挙げている。例えば、2008年11月に「Monty Python」が公式チャンネルを設けたときに、「再生回数の多い動画」リストで1位になった。それに伴い、米Amazon.comでのDVD販売も急増し、映画・テレビ部門ベストセラーリストの2位にまで浮上。2万3000%の売り上げ増を記録したとしている。
YouTubeでは既に音楽以外にDVDやビデオゲームへのリンクの実験を完了しており、今後は音楽以外のコンテンツにもClick-to-Buyを拡大したい考えだ。
関連情報
■URL
YouTube公式ブログの該当記事(英文)
http://www.youtube.com/blog?entry=n-q9Enl2O2Y
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・ YouTubeのパートナー動画にiTunesやAmazonの購入リンクを提供(2008/10/08)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/01/22 12:00
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