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2008年のフィッシング攻撃は13万件超、RSAセキュリティまとめ


 RSAセキュリティは27日、同社のオンライン不正対策指令センター「AFCC(Anti-Fraud Command Center)」がまとめた、2008年のオンライン犯罪に関するレポートを発表した。2008年にAFCCが確認したフィッシング攻撃は13万5426回に上り、2007年の9万回を大きく上回った。

 2008年の前半には、「Rock Phish」と呼ばれる犯罪組織による攻撃が全体の半数以上を占めていたが、後半にはこの犯罪集団の活動が沈静化。7月には攻撃全体の3分の1以下に落ち込んだが、8月以降は新たなボットネットを利用するなどの動きを見せており、一時に比べて減少したものの徐々に攻撃は増加しているという。

 フィッシング攻撃の標的となった企業の国別の割合は、米国が61%と圧倒的に多く、以下は英国が6%、イタリアが5%、スペインが4%など。フィッシングサイトのホスト元となった国の割合も、米国が60%と圧倒的で、以下はドイツが7%、韓国が7%、英国が5%、中国が5%など。

 日本にホストされたフィッシングサイトは、2008年8月に217件が確認され、月間の最多記録を更新したが、その後は減少。2008年12月には36件にとどまった。RSAセキュリティでは、日本の状況は小康状態にあると考えられるが、フィッシング以外のサイバー犯罪も増加傾向にあることから、引き続き十分な警戒が必要だとしている。


関連情報

URL
  RSAセキュリティ マンスリー・オンライン不正状況レポート
  http://japan.rsa.com/node.aspx?id=3031


( 三柳英樹 )
2009/01/28 14:35

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