米Click Forensicsは28日、広告を不正な方法で大量にクリックする、いわゆる「広告クリック詐欺」について、2008年第4四半期の調査結果をまとめた。広告クリック詐欺の発生率は、かつてない高い水準になっているという。
調査によると、2008年第4四半期の広告クリック詐欺率は平均17.1%。これは、第3四半期(16.0%)や前年同期(16.6%)と比較して上昇している。
Google AdSenseやYahoo!などのコンテンツネットワークにおける広告クリック詐欺率は28.2%。これは第3四半期の27.1%に比べると増加したが、前年時期の28.3%とほぼ同水準となった。
また、クリック詐欺トラフィックのうち、ボットネットを利用した31.4%だった。これは、第3四半期の27.6%、前年同期の22.0%に比べて大きく増加している。
この調査結果について、Click Forensics社長のTom Cuthbert氏は、「全体的なクリック詐欺率と、ボットネットを使うクリック詐欺率の双方が、これまでになく高かった。それに加えて、我々はクリックファーム(人を雇って広告をクリックさせる手法)など、の古いスキームが再浮上しているのを観測し始めている。広告主は、今年行うインターネットキャンペーンにおいて、こうした種類の脅威に注意を払う必要がある」と警告している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.clickforensics.com/newsroom/press-releases/120-click-fraud-index.html
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/01/29 12:14
- ページの先頭へ-
|