1月31日から2月1日未明にかけて発生したGoogleの大規模な障害について、原因となった危険なサイトのリスト更新に非営利団体のStopBadware.orgが関わっているかのように報じられるという一幕があった。
事の発端は、障害について公式ブログに投稿したGoogleバイスプレジデントのMarissa Mayer氏が、StopBadware.orgからURLリストの提供を受ける手続きの際に起きた問題だと説明したことに発する。
これを受けてStopBadware.orgのWebサイトに情報を求めるユーザーからのアクセスが殺到し、サービスが継続ができなくなる事態に陥ってしまった。しかし、これは事実誤認であり、StopBadware.orgはGoogleにURLリストを提供していない。Googleは独自に手動、自動でURLリストをメンテナンスしているという。
StopBadware.orgはこのリストを維持するための判断基準を提供し、Googleはそれに基づいてリストから削除して欲しいというWebマスターの依頼に応じているという。両社が協議した結果、Googleは当初の文言を削除訂正する結果となった。
GoogleはStopBadware.orgのスポンサーまたパートナー企業でもある。今回の問題を受けてStopBadware.orgでは、「彼らが両社の関係をブログでも、またメディアとの間でも、我々との関係を明確にするために再度尽力してくれたことに感謝する」、とコメントしている。
関連情報
■URL
StopBadware公式Blogの当該エントリ(英文)
http://blog.stopbadware.org/2009/01/31/google-glitch-causes-confusion
米Google公式ブログの当該エントリ(英文)
http://googleblog.blogspot.com/2009/01/this-site-may-harm-your-computer-on.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/02/02 11:20
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