米Microsoftは30日、Windows 7のエンジニアリングに関する公式ブログの中で、今後のリリース計画について説明した。現在、一般公開されているWindows 7ベータ版の次にリリースされるバージョンは、RC版(リリース候補版)になる見通しだとしている。
通常のソフトウェアの場合、ベータ版を複数回リリースした後にRC版に至ることが多いが、MicrosoftはWindows 7では当初からリリースの計画を公表していたため、1度のベータテストしかないことは既定路線だと言える。2008年10月にプリベータ版が公開された後、2009年1月に公開ベータテストが始まったが、当初からこれが唯一のベータテストであることは発表されていたからだ。
Microsoftでは、ベータテストはWindows 7に関わるソフトウェアやハードウェアメーカーなどのパートナー企業と連携し、Windows 7全体に関わる製品のテストと開発が進むようにすることが大きな目的だったと説明。そして、リリース候補版では、最も深刻な問題以外変更されることはないとしている。開発チームは、この時期には製品に関連した仕事のために出社するもののほとんどコードを書かないことから、「開発チームの生産性が最も低い時期だ」とジョークが言われることがあるほどだとしている。
リリース候補版の後は、工場出荷のためのRTM版となり、これが製品となる。Microsoftではこのような計画を明らかにしたものの、日程に関しては一切明らかにしていない。現在、ユーザーからのフィードバックとテレメトリーの結果を評価し、間違いのない水準の品質を予測できるような確実なスケジュールを組むために取り組んでいるとしている。
関連情報
■URL
Windows 7公式ブログの該当記事(英文)
http://blogs.msdn.com/e7/archive/2009/01/30/our-next-engineering-milestone.aspx
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/02/02 11:40
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