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CGMサイト、管理者は活用するが従業員の利用はリスクを懸念


システム管理者の6割は業務でCGMサイト活用
 ネットスターは5日、企業のシステム管理者を対象に実施した第4回「組織でのインターネット管理実態調査」の結果を発表した。調査は、URLフィルタリングを導入している企業のシステム管理者を対象にWebアンケート形式で実施。期間は2008年12月24日から26日で、1037件の有効回答を得た。

 調査によれば、フィルタリングを導入するきっかけは「セキュリティ強化の一環」の53.3%、「内部統制の強化の一環」の39.2%などが多い。導入目的(複数回答)としては「不正コードの侵入防止」が78.7%、「情報漏えい防止」が76.8%などで、いずれもセキュリティ強化に関連する回答が多い。

 フィルタリングの満足度については、「十分満足している」「満足している」の合計が74.4%に達した。具体的には、「不適切サイトの閲覧が無くなった」48.7%、「悪意のあるプログラムの組織内への侵入が減った」41.8%などが理由として挙げられた。一方、不満な点としては、「作業効率が低下した」36.6%、「データベースの精度が低い」30.9%、「複数ポリシーの管理がしにくい」29.4%などが多かった。

 組織全体でフィルタリングを導入しない理由としては、「各拠点に管理者を配置できない」が33.5%で最も多く、次いで「本社でしか管理できない/拠点ごとで管理できない」が32.4%だった。部門や個人別でのアクセス制限の設定状況を「全て把握している」システム管理者は14.1%にとどまった。また、フィルタリングのデータベースで重視する点は、「新しい悪質なサイトにすぐに対応」が組織の規模にかかわらず最も多かった。

 勤務中にCGMサイトを閲覧したことが「ある」システム管理者は、69.2%だった。また、システム管理者の6割以上が、従業員が掲示板などを利用すると「情報漏えい」「不適切発言」などのリスクが高まると認識していた。具体的には、「掲示板での発言(書き込み)」79.3%、「ストレージサービスでの社内データ持ち出し」60.8%、「Webメールでの添付ファイル送信」57.6%など。一方、CGMサイトを活用するためには、「業務に有益なサイトのみアクセス許可」が55.4%でトップ。次に、「社内ルールを策定」51.7%、「閲覧のみ許可」24.1%などが多かった。


リスク原因、掲示板の回答が目立つ CGMサイトを活用するための対策

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URL
  ニュースリリース
  http://www.netstar-inc.com/press/press090205.html

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( 野津 誠 )
2009/02/05 17:03

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