トレンドマイクロは5日、同社に寄せられたウイルス被害報告の件数などをまとめた1月度の「インターネット脅威レポート」を発表した。
1月のウイルス感染被害の総報告件数は4972件で、2008年12月の4732件から微増。感染被害報告が最も多かったのは、USBメモリなどで不正プログラムを実行させる恐れのある設定ファイル「MAL_OTORUN」の484件。2008年8月から6カ月連続の1位となったが、2008年12月の640件からは減少した。
一方で、Windowsの脆弱性「MS08-067」を狙うワーム「WORM_DOWNAD」は251件で2位となり、2008年12月の123件から増加している。「WORM_DOWNAD」については、2008年末から機能を拡張した亜種が確認されており、これらの亜種では従来の脆弱性を利用した感染手法のほか、USBメモリなどのリムーバブルメディアや辞書攻撃による共有ネットワーク経由での感染手法を用いており、脆弱性の有無にかかわらず感染する可能性があるとして、注意を呼びかけている。
トレンドマイクロでは対策として、マイクロソフトから公開されている「MS08-067」の修正プログラムを適用するとともに、トレンドマイクロが無償で配布している「WORM_DOWNAD駆除ツール」を使用してPCが感染していないかをチェックし、感染していた場合にはツールで駆除してほしいとしている。また、使用しているPCのパスワードや共有ネットワークのアクセス権の見直し、USBメモリのチェックなども推奨している。
関連情報
■URL
インターネット脅威マンスリーレポート 2009年1月度
http://jp.trendmicro.com/jp/threat/security_news/monthlyreport/article/20090205021020.html
WORM_DOWNAD駆除ツール
http://jp.trendmicro.com/jp/threat/extermination_tool/downad/
■関連記事
・ 「MS08-067」攻撃の被害続く、トレンドマイクロが詳細分析(2008/12/25)
( 三柳英樹 )
2009/02/05 16:44
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