Novellは11日、同社がスポンサーを務めるオープンソースイニシアチブ「Monoプロジェクト」を通して、Microsoft SilverlightのLinuxプラットフォーム向けで初めて、かつ唯一のオープンソース版となる「Moonlight 1.0」を公開した。
「Moonlight 1.0」は、openSUSE、SUSE Linux Enterprise、Fedora、Red Hat、UbuntuなどすべてのメジャーなLinuxディストリビューションに対応する。また、MicrosoftはすべてのMoonlightユーザー向けに「Microsoft Media Pack」を提供する。Windows Media Video(.wmv)、Windows Media Audio(.wma)、MP3ファイルに最適化され、ユーザー向けにライセンス済みのデコーダを提供するものだ。
SilverlightコンテンツをLinux上で実行できることにより、開発者は複数のプラットフォーム向けにリッチインターネットアプリケーションを開発可能になった。
Moonlightに関しては、1月19日にプレリリースバージョンが公開されている。バラク・オバマ米大統領の就任式を2万以上のLinuxユーザーがブロードキャストで視聴したとされ、既に実績を作っている。
Monoプロジェクトは、2007年9月にNovellとMicrosoftが発表した技術的提携関係の成果の1つ。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.novell.com/news/press/moonlight-shines-on-the-linux-desktop
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/02/12 11:52
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