無料のセキュリティスイート「COMODO Internet Security」が12日、メジャーバージョンアップとなるバージョン3.8をリリースした。Windows Vista/XP SP2の32ビット版に対応する。このバージョンは1月22日にベータ版が公開されて以来、テストが続けられていた。
3.8では、ウイルス対策にヒューリスティック機能を追加したほか、ローカルファイルを監視する「Defense+」にバッファオーバーフロー保護機能を追加している。また、Windows Vistaへの対応も強化。Vista用のネイティブなファイアウォールと、ネイティブなHIPS(Host Intrusion Protection System)を新たに搭載した。
さらに、COMODOユーザーコミュニティによるアラート統計表示機能である「COMODO Threatcast」機能も追加した。そのほかに、信頼できるソフトウェアベンダーのリストが拡大したほか、ウイルス対策エンジンのスキャン速度とアップデート速度が向上したとしている。
COMODOは無料でダウンロードでき、広告なども表示されない。無線LAN保護機能サポートが提供される有料バージョンへのアップグレードも用意されている。
しかし、同社が無料で高度なセキュリティスイートを公開できるのは、同社のメインビジネスがSSL証明書の販売だからだ。より安全なインターネットやネットショッピングができる環境が整えば、同社のメインビジネスにも好影響があると考えているからだとしている。
関連情報
■URL
「COMODO Internet Security」ダウンロードページ(英文)
http://www.personalfirewall.comodo.com/download_firewall.html
「COMODO Internet Security」が無料である理由(英文)
http://www.personalfirewall.comodo.com/whyfree.html
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/02/16 12:48
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