米Adobe Systemsは16日、モバイル機器にFlashアプリケーションを配信するためのランタイム「Flash Lite 3.1 Distributable Player」を発表した。開発者やコンテンツプロバイダーはこのプレーヤーを介して、開発したFlashベースのアプリケーションを直接モバイル機器に配信できるようになる。
Adobeでは、Flash Lite Distributable Playerにより、Flashベースのモバイルアプリケーションに新たな配信と課金の手段が追加されたと説明。既にDolce & GabbanaやDisney、Gazzetta dello Sportなどの企業が、Flash Lite Distributable Playerを採用したとしている。
「Flash Lite 3.1 Distributable Player」は、当初はNokia S60またはWindows Mobileを搭載した携帯端末をサポート。現時点ではパブリックベータ版として、英国、米国、スペイン、イタリア、インドのユーザー向けに提供されており、今後さらに拡大する予定としている。
AdobeではNokiaと共同で、Flashベースのモバイルアプリケーションの開発を促進する「Open Screen Project Fund」の創設を発表。Adobeでは、魅力的なモバイルアプリケーションの開発を支援するため「Flash Lite Developer Callengeコンテスト」を開催する。
また、Adobeでは、Flash技術を様々な機器で活用するための業界イニシアティブ「Open Screen Project」に、新たにPalmが参加したことを発表。Palmの新OS「Palm webOS」搭載のスマートフォンで、Flash Playerが動作するようになるとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(Adobe Flash Lite 3.1 Distributable Player)
http://www.adobe.com/jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200902/20090217_flashlite.html
ニュースリリース(PalmがOpen Screen Projectに参加)
http://www.adobe.com/jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200902/20090217_palm.html
( 三柳英樹 )
2009/02/17 14:18
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